こんにちは。元バイク屋店長、ライターのアジトイシヅカです。
皆さん、ブレーキのパッドやシューの状態をちゃんと確認していますか?
ディスクブレーキは、ほとんどの場合バラさなくても目視でパッドの状態を確認できますが、ドラムブレーキの場合はシュー自体がドラムの中で見えません。新車であれば走行距離や整備記録から大体の交換時期の判断はつきますが、中古の場合、アジャストスクリューの締め込み具合と、ブレーキのタッチで私は判断しています。
どうも最近、雨降りの時など、フロントブレーキが抱き込みというかロックされてしまうような変な効き方をするし、泣き(ブレーキをかけた時のキィーという異音)も気になるので、ブレーキシューの確認とドラム内の清掃のためにバラしてみることにしました。
ブレーキシューが交換時期ならそのまま交換できるように「デイトナプロブレーキシュー」をポチっておきました。
アジャストスクリューを確認。 まあ、とりあえずバラすか・・・
ドラム式のブレーキには、アジャストスクリューというブレーキの遊びを調整する部品が付いています。これを締め込めば遊びは無くなるわけですが、シューが減れば調整で締め込んでいくので、目一杯締め込んであるのならシューの限界が来ているという判断ができます。
BenlyPROのアジャストスクリューは結構締め込んである感じ。
そしてスクリュー手前のゴムブーツが千切れています。水が入るとサビの原因になるし、30,000kmという走行距離も考えると、ブレーキワイヤーのノビや痛みも制動の不具合の原因として考えられます。
フロントタイヤを外して ドラムの中を確認
ボルトを緩め、ジャッキを当ててアクスルシャフトを抜き、フロントタイヤをフリーにしてブレーキユニットを外します。
ドラムの中とブレーキシュー周りの汚れをブレーキクリーナーで掃除。
ゴムパーツにはかからないように注意します。
ブレーキユニットを確認してみると、シューの減りは問題ない感じ。
でもまあ、せっかくだからデイトナプロブレーキシューに交換しておくか・・・と買っておいたシューを出して見ると・・・
サイズが全然違う!
プレスカブと共有できるという某ネット情報を鵜呑みにして、その品番で買っておいたのですが、それってどうやらプレスカブのリアブレーキとBenlyPROのフロントが共有という意味だったらしく、買ったものより一回り大きなサイズがマッチするらしいです。さすがビジネスユースのスクーター(泣笑)。
デイトナさんにちゃんと確認してから買えばよかった・・・まさにトホホ。
梅雨入り前になんとかしようと慌ててポチったのがよくありませんでした。とはいえ、品番:60213のプロブレーキシューは、スーパーカブや多くのHONDA車に汎用できるらしいので、返品せずにとりあえずキープ(使うアテは今の所ありませんけど・笑)しておきます。
ハウジングの掃除と、バネ関係&稼働部分にグリスアップしてもとに戻し、破れたケーブルのゴムブーツもテープで応急処置して今回は作業終了。
そんなトホホな一部始終を
タイムラプスでどうぞ(笑)
まあ分解して綺麗にしたら、動きも良くなったし、ブレーキシューの状態もまだまだ使えそうなのが確認できたので今回は良しとします。
デイトナさんに確認して適合品も入手済なので、また改めて梅雨の晴れ間を狙って交換作業をします(笑)。
カバー類を外した際に一緒に交換できるように、ブレーキケーブルも買っておこうかな。
それではまた!
<今回登場のアイテム>
◆デイトナプロブレーキシュー/品番:60213 標準価格¥2,420(税込)
◆デイトナプロブレーキシュー/品番:71601 標準価格¥3,190(税込)
デイトナ公式ページの以下のページで、メーカー・排気量・車種・モデルを選択すると適合商品がわかります。
https://www.daytona.co.jp/products/series-S00714-genre
ライターProfile
アジト・イシヅカ
バイク乗りのためのフリーマガジン「エンシュージアスト」編集スタッフ。
デイトナの販促ツールなどの制作も手がける。元バイク屋店長の肩書を持ち、FRPから革、銀、粘土など素材を問わずアナログなモノづくりが趣味。バイク歴は40年超。
※文中に記載の品番/価格は、記事作成時のものです。