こんにちは。元バイク屋店長、ライターのアジトイシヅカです。
今回から、イベント会場や社内での開発スタッフへの取材などを通して、デイトナ製品開発のリアルな様子を「デイトナPRESS」として多角的に紹介していきたいと思います。
記念すべき第1回は、南箱根で開催された、デイトナからこの秋発売となるバイク専用ドライブレコーダー「MiVue®︎ M820WD」の新製品発表会の様子をレポートします。
東名・沼津インターを出て、湯河原峠の頂上にある会場となるバイカーズパラダイス南箱根へ。
渋滞もほとんどなく、お昼前には現場到着。ここは標高851mとのことで、日陰に入ると風が涼しい。屋内に入ると、あらかた会場準備も終わり、スタッフミーティングの真っ最中でした。
新製品の発表会は デイトナ初の試み
バイク系のメディアの方々を招いての新製品発表会というのは、デイトナでは初めての試み。しかも、今回発表のバイク専用ドライブレコーダー「MiVue®︎ M820WD」の開発・製造元であるMITAC Digital Technology社(台湾)から社長をはじめ広報・開発に携わるスタッフも参加するという気合い十分なイベント。
司会はタレントの梅本まどかさん。オープンスペースで一般の方も観覧できるスタイルで、デイトナ織田社長の挨拶からスタート。
MITAC DT社スティーブ社長の挨拶とMITAC DT社のスタッフ紹介、デイトナ担当・永田さん&MITAC DT社開発スタッフのCJさんによる製品説明と質疑応答。そして、休憩を挟んでのトークショーでは、梅本まどかさん、バイク女子・平嶋夏海さん、カズ中西さんが登壇。織田社長、スティーブ社長の締めの挨拶の後、スタッフ全員が登壇して撮影タイムと、開会から閉会、その後まで終始和やかな雰囲気の中行われました。
台湾を代表するグループ企業MITAC SYNNEXの一員 MITAC Digital Technology社とデイトナとのコラボレーション
冒頭の挨拶で、織田社長が「2017年に台湾の展示会でご縁をいただいた」と述べたMITAC DT社は、ワールドワイドに事業を展開する台湾を代表する巨大グループ企業MITAC SYNNEXの一員。その中でMITAC DT社はカーエレクトロニクス・a lotのリーディングカンパニーとして数多くの製品を世に送り出しています。ドライブレコーダーもその中の一つ。
当時、自社開発でドライブレコーダーを商品化していくことに限界を感じていたという織田社長ですが、まさに最強のパートナーと巡り会えたと言えるでしょう。
そして、バイクでの使用に特化したドライブレコーダーを日本市場に投入する上で、MITAC DT(マイタック デジタルテクノロジー)社にとっても日本有数のアフターパーツメーカーであるデイトナとのコラボレーションは意味があるものとなっているのではないでしょうか。
今回の発表会に台湾からスティーブ社長をはじめ、開発部門はもとよりMioのブランドマネージャーやセールス・マーケティング部門含め5名のスタッフが出席されていることからも、デイトナとのコラボレーションに賭けるMITAC DT社の熱量が伝わってきます。
常にライダー目線で開発される MITAC×デイトナのバイク専用ドライブレコーダー
デイトナ担当・永田さん&MITAC DT社開発スタッフのCJさんから、より小型化され取り付けベースに工夫をされたカメラをはじめ、タイムラプス機能、高画質化、WIFIスピードの高速化、駐車監視機能の追加など「MiVue®︎ M820WD」の新機能が詳しく説明されました。
しかし、何より印象的だったのがMITAC DT社のCJさんもバイク乗りであり、自身で使う中で課題を見つけ「常によりユーザーフレンドリーな製品を目指して開発しています」というコメント。
バイク専用ドライブレコーダーのブランドネームである「Mio™️」のロゴに添えられた「all about you」という言葉は、直訳すると「あなたについてすべて」ですが、口語では「あなたが好き」「あなたのために」という意味もあります。CJさんのコメントと相まって、ユーザー本意のモノづくりの姿勢を表す言葉なのだろうと改めて思いました。
バイク専用ドライブレコーダー「MiVue®︎ M820WD」の新機能や仕様などの詳しい製品情報は
こちらから→ https://www.daytona.co.jp/special/driverecorder_mio/product/m820wd/
ドラレコを巡る体験談を交え 盛り上がったトークショー
会を通じての司会を務めた梅本まどかさん、バイク女子・平嶋夏海さん、カズ中西さんのトークショーは、それぞれ自身が体験したトラブルや「ドラレコってこう使ったらもっと楽しいよね!」という話で大いに盛り上がりました。
カズさんが当日会場まで乗ってきた、ご自身の愛車KAWASAKI Z2には、モニターとしてすでにM820WDが装着済みで、その取り付けの簡単なことや、スマホでのプレビューの便利な機能についても分かりやすくお話ししてくれました。
発表会終了後も会場は賑やか フランクに製品のお話を聞ける楽しい場に
織田社長の閉会の挨拶、スティーブ社長はさらに質疑応答の時間を設けてくださり、MITAC社についてやデイトナとのコラボについて、メディア陣との活発なやり取りがありました。
発表会の最中、激しいにわか雨が降ったのですが、終了する頃にはまた青空が広がっていました。MAITAC DT社の皆さんとデイトナのスタッフの皆さんで、屋内と外でゲストのカズさんたちを交えて記念撮影。
その後もフリートーク的に両社のスタッフの皆さんが、メデイアの方のみならず、観覧していたライダーの方々からの質問や意見に丁寧に対応されていました。
今回の新製品発表会の感想を 両社社長にお聞きしました
新製品発表会の進行がひと段落したところで、MITAC DT社スティーブ社長とデイトナ織田社長に、今回の発表会の感想をお聞きしました。
スティーブ社長は、「両社のスタッフが一丸となって今回の会をオーガナイズしてくれて、メディアの皆さんからも、とても積極的に質問をいただけて、会としては大成功だったと思います」と、笑顔で答えてくださいました。
織田社長も「楽しかったですね。デイトナとしてこのような形での新製品の発表会は初めてだったのですが、製品をよりよく知っていただくための、みなさんとのコミュニケーションの場として、一つのステップになったのではないかと思います」と、好感触を得られたようでした。
デイトナとMAITAC DT社との製品を通じての強い絆と、真摯な開発姿勢が伝わってくる素晴らしい新製品発表会だったのではないでしょうか。
都市部の施設ではなく、このバイカーズパラダイス南箱根という、バイク乗りが集える場所で行われたことも良かったのではないかと思います。
こうした形で新製品についてデイトナスタッフの皆さんや、開発の方とコミュニケーションできるイベントは、今後もぜひ開催して欲しいですね。
ライターProfile
アジト・イシヅカ
バイク乗りのためのフリーマガジン「エンシュージアスト」編集スタッフ。デイトナの販促ツールなどの制作も手がける。元バイク屋店長の肩書を持ち、
FRPから革、銀、粘土など素材を問わずアナログなモノづくりが趣味。バイク歴は40年超。
※文中に記載の品番/価格は、記事作成時のものです。