【事前の心得4選】初めてのソロツーリング!(その魅力と注意点)
2025.07.15
その他
はじめに
ソロツーリングの魅力は、自由に走りながらさまざまな出会いや経験を通して、自分自身の成長を促せること。気分に合わせてスケジュールを変えたり、四苦八苦しながらバイクを修理したりなど、マスツーリングにはない独特な楽しみ方があります。
しかし、バイク自体に慣れていなかったり運転技術に不安があったりすると、なかなかソロツーリングに踏み出せないかもしれません。「もし事故に遭ったらどうする?」「バイクが故障したら?」「道に迷ったら?」などの不安がよぎって、なかなか思い切って出掛けられない方も多いでしょう。
本記事ではソロツーリングの初心者に向けて、ひとり旅ならではの魅力や事前の心得4選をまとめました。快適で安全なソロツーリングを実現するために、意識したい注意点についてもご紹介したいと思います。
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ソロツーリングとマスツーリングの違い

バイクのツーリングには仲間と走る「マスツーリング」と、ひとりで楽しむ「ソロツーリング」があります。楽しさを共有できるマスツーリングも魅力ですが、スケジュールに縛られない自由さと開放感があるソロツーリングは多くのライダーを魅了しています。
以下では、ソロツーリングとマスツーリングの魅力を表で比較してみました。
比較内容 | ソロツーリング | マスツーリング |
予定やルート | ひとりで自由に決められる | 仲間と話し合いながら決める |
当日の進行 | 自分のペースで走れる | 集団のペースに合わせて走る |
トラブルの対処 | ひとりで解決する必要がある | 仲間に助けてもらえる |
学べること | ひとりで問題解決する方法など | 仲間の運転技術やカスタム技術など |
出会える人 | すれ違うライダーなど | 友人が連れて来るバイク仲間など |
楽しみ方 | ・ひとりの時間や世界観を満喫する ・気分によって柔軟に予定を変える ・自己成長を実感するなど | ・ワイワイとツーリングや食事を楽しむ ・楽しさや美味しさを仲間と共有する ・走行シーンを撮影してもらうなど |
ソロツーリングは計画から当日の進行まで自分で決められるのに対し、マスツーリングは仲間とのさまざまな共有がポイントになっていますね。どちらもそれぞれの良さがありますが、今回はソロツーリングの魅力について考えていきたいと思います。
ソロツーリングの魅力とは
自由度の高さ
ソロツーリングの最大の魅力は、なんといっても誰にも縛られない自由度の高さです。たとえば、スケジュールや予定を周りに合わせる必要がないため、出発時間やルート、立ち寄るお店などを自由に選べます。もし「体調が優れない」「気分があまり乗らない」などの理由で延期しても、周りに迷惑をかけることはありません。
ツーリング当日も、ひとりの場合は好きな場所に立ち寄れます。気になったお店にふと立ち寄ったり、天候が崩れたら延期したりなど、気分によって計画から当日の進行までを自由に進められるでしょう。
さらにソロツーリングは運転するスピードも自由なので、自分のペースでライディングができます。自由気ままに走りたいライダーにとっては、魅力的なツーリングスタイルと言えるかもしれません。
一期一会の出会い
ひとりで走るソロツーリングでは、思いがけない出会いに恵まれることがあります。たとえば、旅先で出会ったソロライダーから、「そのカスタム、格好良いですね」と話しかけられるかもしれません。ツーリング先の地元の人々や立ち寄ったお店のスタッフ、宿泊先のオーナーなど、ほかにもさまざまな出会いがあるでしょう。
ひとりきりのツーリングだからこそ、普段は関われないような人との距離が縮まり、新しい交流が生まれることもあります。これまで気づかなかった観光地やルートを教えてもらったり、ひょっとすると新しいバイク仲間ができて一緒にツーリングをしたりすることになるかもしれません。
トラブルへの心得
ソロツーリング中のトラブルも、ソロライダーにとっては貴重な経験です。自分の力でトラブルをひとつずつ乗り越えると、問題解決能力がアップして、やがて自信につながります。
一人でも大勢でも、ツーリング中にトラブルはつきもの。特にパンクやエンスト、立ちゴケなどは珍しくありません。ソロツーリングでは周りに仲間がいないため、予期せぬトラブルには自分ひとりで対処することになります。
初心者は不安に感じるかもしれませんが、四苦八苦しながらトラブルに対処すると、メンテナンス技術を鍛えることにもつながります。ツーリング中のよくあるトラブルについてはツーリング中のよくあるトラブルについては後述で詳しく解説していますので、ぜひご覧いただきソロツーリングへの不安を解消してください。
ソロツーリングに行く前に知りたい!事前の心得4選

はじめてのソロツーリングを満喫するには、できる限り万全な準備を整えることが大切です。当日のプラン立てはもちろん、バイクの状態や給油場所、トラブルが起きたときの対処方法などを調べておくと、初心者ライダーでも安心できるでしょう。
事前にどのような準備をするかで、ツーリングの快適性や安全性は大きく変わります。ここからは、はじめてのツーリングで必要になる準備や、事前の心得を紹介します。
1. 出発前にプランをしっかり立てる
あてのない自由気ままなソロツーリングは魅力ですが、出発前にひとり旅のプランニングをすると心にゆとりが生まれます。ツーリングの日程を決めたら、以下の項目を中心にプランを組み立ててみましょう。
【食べたいもの】
ツーリング先によっては、ご当地のグルメや郷土料理などを味わえます。普段は味わえないものを昼食や夕食に選ぶと、特別な思い出を作れるかもしれません。どのようなお店があるかを調べて、ご自身の趣向や気分に合ったグルメを探してみましょう。また、「現地に行ったら休業日だった」「行列が長すぎて時間が掛かってしまった」ということがないように、営業日や時間、込み具合なども確認しておくと安心です。
【走ってみたい場所】
美しい緑に囲まれた山道、青々とした海を眺められる道、爽快に走れる一本道など、走ってみたいルートを調べておきましょう。ざっくりでも良いのでルートを何パターンか確認しておくと、通行止めなどの不測の事態にも対応できます。ぜひ愛車で走ってみたい場所を探してみてください。
【行きたい場所(目的地)】
メインの目的地を決めると、たどり着いたときに達成感を味わいやすくなります。上記で紹介したように、特別なグルメを味わえるお店や景色の美しい場所でも構いません。複数の目的地をつくっておくと、地図上で各スポットを線で結ぶことにより、あなただけのツーリングルートが見えてくることもあります。走行距離については、高速を使ったり下道で行ったりなどのルートで変わりますが、あまり無理な計画は立てないほうが安全にゆったりと楽しめます。
2. バイクの出発前点検を忘れずに
安全なソロツーリングのために、出発前の点検は欠かせません。実際の点検は、ブレーキ・タイヤ・灯火類・燃料の頭文字をとった「ブタと燃料」を基本に行いましょう。ここからは4つの箇所に分けて、点検作業の手順やポイントを紹介します。
【ブレーキ】
「ブレーキがきちんと効くか」「異音がないか」などを確認しましょう。ブレーキパットの摩耗具合やブレーキフルードの量も、目視で確認することが大切です。問題が見つからなかったとしても、前回の交換から時間が経っている場合もしくは長距離を走っている場合は、部品やブレーキフルードを早めに交換することも検討してください。
【タイヤ】
タイヤの点検では、表面の状態から「劣化していないか」を判断します。表面がひび割れを起こしていたり、排水するための溝がなくなっていたりする場合は、出発前の交換を考えましょう。劣化したタイヤをそのまま使うと運転中の快適性や安全性を損なうだけではなく、ハンドリングが悪くなりツーリングの楽しさまで半減してしまいます。
空気圧のチェックも大切です。エアゲージでタイヤの空気圧を測り、規定値を満たしていない場合は必ず調整します。既定の空気圧は車種によって変わりますので、マニュアルやチェーンガードに貼られているシールを確認しましょう。
【灯火類】
ヘッドライトやウインカー、テールランプ、ブレーキランプなど(灯火類)もチェックしましょう。
ヘッドライト:きちんと点灯するかをチェックします。ロービームとハイビームも確認しておきましょう。
ウインカー:左右の指示器を作動し、前後ともにきちんと点滅するかをチェックします。
テールランプ:ヘッドライトを点けたときに、連動してテールランプも点滅するかをチェックします。
ブレーキランプ:ブレーキレバーを握り、ブレーキと連動して点灯するかをチェックします。
上記のほか、メーターパネルのライトも確認することが大切です。灯火類に不備があると、暗くなった時に危険なだけでなく整備不良による罰則を受ける可能性もあるので、念入りに確認してください。
【燃料】

最後のチェック項目はガソリンの残量(燃料)です。出発前の燃料チェックではタンクキャップを開けて、目視でも確認する癖をつけましょう。
3. ガソリンは事前に給油しておこう
燃料タンクが半分以下に減っていなくても、早め早めの給油がおすすめです。ツーリング中に給油する方法もありますが、常にベストなタイミングで給油ができるとは限りません。
たとえば、高速道路のサービスエリアは一般的に約50km間隔、パーキングエリアは約15km間隔で設置されていますが、ガソリンスタンドがないエリアも存在します。高速道路以外でも、特に地方や山道などはガソリンスタンドが少なく、休日に営業していない店舗が多い傾向にあります。安全なソロツーリングのために出発前にガソリンを給油し、ルートを決めるときには合わせて給油箇所もチェックしておくと安心です。
バイクの出発前点検はもちろんですが、自賠責保険の期限や保険会社の連絡先をチェックしておくことも忘れずに。また、旅先で体調を崩すこともあるため、すぐに連絡が取れる家族や友人の連絡先などをスマートフォンに登録し、できればメモなどで携帯しておきましょう。
4. トラブル発生時の緊急対応策を考えておこう
ツーリング中には、次のようなトラブルが起こることもあります。
・ガス欠
・パンク
・ワイヤー類の切断
・灯火類のタマ切れ
・立ちゴケ
・鍵の紛失 など
走行中に起きたトラブルの場合、まずは落ち着いて交通の妨げにならない場所にバイクを移動させましょう。後続車が衝突する可能性もあるため、停車後には非常点滅表示灯(ハザードランプ)を点灯し、三角板を設置する必要があります。充分な安全確保ができたら、可能な範囲で点検や修理を行ってください。立ちゴケなどの場合も同様で、周りに危険がないことを充分に確認してからバイクを移動しましょう。
ただし、ソロツーリングの場合はひとりで対処することも重要ですが、自分だけで無理に解決しようとする方法は得策ではありません。なかには予測できないトラブルや、自分では対処しきれない状況もあるので、緊急時の対策は常に頭に入れておくことが大切です。近頃はJAF(日本自動車連盟)でも、二輪車のレッカーなどに対応しています。また、加入している保険によっては緊急時のサービスを受けられるので、事前に契約プランなどを確認しておきましょう。
ソロツーリングで注意しておきたいこと
ソロツーリングはひとりの時間帯が多いため、特に事故などには細心の注意を払う必要があります。ここからは充実した時間を過ごすポイントして、ソロツーリングに行くときの注意点を紹介します。

自分の身は自分で守ろう
ソロツーリングでは、ほとんどの事故やトラブルが自己責任になります。なにがあっても自分の身は自分で守れるように、常に安全を意識した運転を心がけましょう。参考として、特に事故が起こりやすいシチュエーションを以下でまとめました。
・人里離れた田舎の道を走っているとき(動物の飛び出し、対向車)
・「薄暮(はくぼ)」と呼ばれる日没前後の時間帯
・落ち葉や小石などで滑りやすい路面を走っているとき
・山中のブラインドコーナーを曲がるとき
・天候急変で視界が悪くなったり、強風が吹いたりしたとき
事故のリスクを避けるためには、ほどよく整備された道を中心にルートを組み立てながら、道中の標識(通行止め、落石注意、動物注意など)を見逃さないことが大切です。そのほか、早めの時間帯に帰宅できる計画にしたり、天候をこまめに確認したりすることも意識しましょう。天候急変などでリスクが高まる場合は、途中で引き返す勇気も必要ですね。
危険運転を避けよう
ソロツーリングは自由気ままに走れるからこそ、良くも悪くも運転マナーが目立ちます。開放感に任せてハンドルを握ると、無意識の危険運転になってしまうかもしれません。どの道路も公共の場所であることを理解し、思いやりのある運転を心がけましょう。
天候に対応できる準備をしておこう
天候が良くて暖かい日でも、山道などの標高が高いところへ行くと急に気温が低くなります。土地勘のないところでは特に注意したいポイントで、寒さでツーリングの楽しみが半減したり、予定を変更せざるを得なくなったりすることもあります。近頃は天気の急変などもあるので、晴れ予報でもレインウエアや上に羽織れるものを持っていくことも検討してください。
また、暑い時期のツーリングでは汗をかいても走行中に乾き、気づかないうちに脱水症状になってしまうことがあります。「ひとりだから」と走り続けてしまわずに、適度な休憩と水分の補給は忘れずに行いましょう。
ソロツーリング経験者からのアドバイスを聞いてみよう
それではここでデイトナのソロツーリング好き社員に、ソロツーリングの魅力や体験談を聞いてみましたのでご紹介します。

ソロツーリングの魅力とアドバイス
自分の行きたい場所に、行きたい時間にマイペースで向かうことができる。この魅力と開放感は何にも代えがたいと思います。ただ、一人で故障や万一の事故に対応しなければならないため、いつ出かけて大体どこに行くのか、などは家族や仲間に伝えてから出掛けると良いと思います。
ソロツーリングの体験談
オートバイに乗り始める前、鉄道の乗り潰しをしているころから基本的に一人旅だったので、ことさら「ソロツーリングに行くぞ!」と思って出かけたことはないのですが、旅先の土地の方との出会いや、ユースホステルや民宿での同宿したライダーとの交流は、きっとマスツーリングで出掛けたら得られなかった経験で、いまでも大切な思い出です。東京に住んでいた私は、学生時代、北海道には毎年ツーリングに出かけたのですが、前の年に宿で一緒になった大阪のライダーと、スケジュールを合わせて、二週間のツーリングの内、3日間だけ一緒に走ろう!なんてことをしました。当然宿には同世代の女の子も泊まっていたので、そんな出会いも愉しみでした。若かったね(笑)
かなり楽しい思い出だったようですね(笑)個々での行動が定番になっている最近ではなかなか体験できない環境ではありますが、ぜひ参考にしてみてください。
ソロツーリングの魅力を満喫!
ソロツーリングでは、マスツーリングにはない「ひとり旅ならでは」の出会いを楽しみましょう。できれば他のソロライダーと交流したり、道の駅などで地元の人と話したりすることに挑戦してみるのもいいですね。
お互いにソロライダーであれば、気軽に話しかけやすい場合もあるでしょう。また、スマートフォンで画像を撮ってSNSなどに投稿すれば、ライダーから共感を得られるかもしれません。とはいっても、ひとりきりの時間がソロツーリングの醍醐味でもあるので、好きな音楽を聞きながらぜいたくな時間を過ごすような方法もおすすめです。
ソロツーリングには、ひとりでしか味わえない魅力や出会いがたくさんあります。予期できないトラブルなどを考えると不安が先立ちますが、プラスに考えれば成長を促す経験値になるので諦める必要はありません。自由気ままにバイク旅を楽しみたい方は、入念な準備で不安をひとつずつ取り除き、ぜひソロツーリングに挑戦してみましょう!
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