1998年にデイトナが発売した「バーチャルステアモンキーフレーム」をご存じでしょうか。独自のフロントサスペンション理論に基づいた革新的なスタイルで話題となったフレームキットで、およそ100台を販売しました。
もう20年余り前のことになります。「windows98」が発売され、映画「タイタニック」が大ヒットした年です。
このバーチャルステアリングモンキーをデザインし、設計を行ったかたは「羽田 隆志(はだ たかし)」さん。現在は浜松にある静岡文化芸術大学のデザイン学部教授をされています。
その羽田教授が本を出版されました。
「Virtual Steering Monkey」(バーチャルステアリングモンキー)~手作りバイクが走るまで~
著者:羽田 隆志(はだ たかし) 出版:幻冬舎
当時、モーターサイクルショーに出品したり、いろいろな雑誌にも採り上げられましたので、画像をご覧になって懐かしいなあと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
本を見た社員からも「あー、そうそうこんな形だったなあ」「懐かしいなあ」という声が上がりました。
そして、デイトナが出していた1998年のカタログ。
この時はミニバイクやアメリカンなど各ジャンルごとに分かれていましたが、このminiカタログでもバーチャルステアリングモンキーをご紹介していました。
弊社カタログでは、テスト走行や開発内容、商品としてのご紹介を行っていました。
そんなご縁で、今回、羽田教授の本を紹介させていただくことになった次第です。
この本には、当時の開発に関わったデイトナ社員なども登場します。当時のミニバイクブームを思い出す懐かしさとともに、開発者の視点とはどういったものなのか、新しいものを作り上げるためには「熱い思い」と「試行錯誤を恐れない勇気」が必要なんだと感じさせてくれる本です。
当時ミニバイクにハマっていた方も、そうでない方も、ぜひご一読いただければと思います。
Virtual Steering Monkey ~手作りバイクが走るまで~
作者:羽田 隆志 出版:幻冬舎
※文中に記載の品番/価格は、記事作成時のものです。