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原付二種2台とライダー2人

原付二種でもツーリングは楽しめる? 中型・大型との違い
2025.11.18 乗る

排気量が50~125ccの原付二種バイク。

250ccや400cc以上のバイクは、「趣味のモノ」「嗜好品」といったイメージがあるかもしれません。一方で、小排気量の原付二種バイクは、単なる移動手段として使われることもあります。実際に、通勤・通学や買い物用の乗り物として、原付クラスのバイクを所有している方もいらっしゃるでしょう。

しかし、原付二種で「本格的なツーリングをしてみたい!」と考えている人も多いはず。本記事では、「長距離は走れるの?」「大きなバイクと比べて疲れやすい?」など、原付二種で気になるポイントをまとめました。

また、原付二種特有の交通ルールなどにも触れながら、ツーリングの魅力や楽しみ方もご紹介しています。本記事を最後まで読み、不安なく原付二種ツーリングを楽しみましょう。



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原付二種のツーリングは制限される?

原付二種の様々なバイクと3人のライダー

そもそも、原付二種はどのようなバイクなのでしょうか? 「中型や大型との違いを知りたい!」と感じている方に向けて、以下ではわかりやすい比較表を作成しました。

比較項目原付二種中型バイク大型バイク
排気量50~125cc126~400cc401cc~
必要な免許小型限定普通二輪免許普通二輪免許大型二輪免許
高速道路×
自動車専用道路×
走行距離の目安(1日)~300kmライダー次第ライダー次第
長距離走行の疲労感振動や風の影響を受けやすい安定感があるため、原付二種より疲れにくい重量があるため、取り回しの負担が大きいことも
積載量の目安~60kg~60kg~60kg

原付二種ツーリングを楽しむ前には、正しい法律や交通ルールを覚えることが大切です。以下では、原付二種で特に注意したいポイントをご紹介します。

原付免許では運転できない?

まずは免許のコト。「原付」という呼び名につられて「125ccも原付免許があればOK!」と考えるかもしれませんが、実は大きな間違いです。50cc以下の原付一種とは違い、原付二種は原付免許や普通自動車免許(車の免許)では運転できません。

原付二種のバイクに乗るためには、小型限定普通二輪免許を取得する必要があります(※)。この免許がない状態で運転すると、交通違反(無免許運転)にあたるため注意してください。

※2025年4月の道路交通法改定により、総排気量50cc超125cc以下で最高出力が4.0kW(5.4ps)以下のバイクであれば、原付免許・普通自動車免許で運転できるようになりました。

一部の道路は走行できない

原付二種でツーリングをする場合は、「走れそうで走れない道」があることも理解しておかなければなりません。

1つ目は、125cc超のバイクしか走れない高速道路です。高速道路については、進入路が勾配になっていたり料金所があったりするため、一般道から切り離されていることが一目でわかります。

また、自動車専用道路も125cc以下のバイクでは進入できません。関東エリアでは東京都~神奈川県の「保土ヶ谷バイパス」、関西エリアでは奈良県~三重県の「名阪国道」などが有名でしょう。

自動車専用道路には、一般道との境目がわかりにくい道もあります。もちろん標識は設置されていますが、「知らないうちに自動車専用道路を走っていた!」という失敗も珍しくありません。

<筆者の失敗談>

ちなみに筆者も、いつの間にか自動車専用道路に侵入していた経験が…。車に乗っているときでしたが、静岡県西部にある「浜名バイパス」で同じ失敗を2回ほど繰り返しました。
浜名バイパスは一般道の国道1号線上にあり、西向きに走っているとそのまま同バイパスに切り替わります。バイパス区間の手前には「125cc以下直進禁止」という標識と、一般道に逸れる側道がありますが、筆者はこれに気づくことができず。国道1号線は直線が長く続くため、何の気なしに流れで走っていると、うっかり自動車専用道路に進入してしまいます。
特に「原付二種で国道1号横断ツーリング!」といった計画を立てている方は、浜名バイパスに進入しないよう注意してくださいね。

車や125cc超のバイクなら問題ありませんが、原付二種以下のバイクユーザーは、進入の可能性がある自動車専用道路を事前にチェックしておきましょう。

走行距離の目安

原付二種で1日に走れる距離は、バイクの車種や人によって異なります。200~300kmほど走る方もいますが、1日に数十kmを目安にして、ゆっくりと走るのも原付二種ツーリングの醍醐味でしょう。

原付二種は高速道路や自動車専用道路を使えないため、普通二輪以上のバイクほどは距離を伸ばしづらい傾向があります。ただ、下道(一般道)しか走らないケースでは、排気量はそれほど走行距離に影響しないと考えられます。

たとえば、大きなバイクでも渋滞や風雨の影響は受けますし、一般道の法定速度が排気量で変わることもありません。「大きなバイクに比べて非力だから、疲れやすい」という声もたまに聞かれますが、一般道で原付二種が非力に感じることはほとんどないはずです。

実際に交通量の多い幹線道路などで、原付二種スクーターが交通の流れをリードしている光景はよく見かけますよね。勾配によってはパワー不足を感じることがあるものの、基本的には平坦路を走る時間のほうが長いので、「原付二種は非力…」と不安になる必要はないでしょう。

では、下道で200~300kmの距離というと、どこまで行けるのでしょうか。以下では5つのエリアに分けて、到達地点の目安をまとめました。

出発地点到達できる地点の目安
 日本橋(東京都)北方面:宮城県や山形県の南端辺り
西方面:愛知県豊橋市辺り
北西方面:新潟県上越市辺り
 大阪城(大阪府)東方面:静岡県磐田市辺り
西方面:広島県竹原市辺り
北方面:石川県羽咋市辺り
 名古屋城(愛知県)東方面:神奈川県小田原市辺り
西方面:兵庫県赤穂市辺り
北方面:新潟県糸魚川市辺り
博多駅(福岡県)東方面:広島県呉市辺り
南方面:鹿児島県鹿児島市辺り
 仙台駅(宮城県)北方面:青森県八戸市辺り
南方面:茨城県つくば市辺り
西方面:新潟県柏崎市辺り

到達地点をまとめてみると、案外遠くまで行けることがわかりますね。ただ、これは「片道300km(往復600km)」となるため、1日での往復を予定している方は、片道150km以内の到達地点を探しましょう。

<筆者の失敗談>

筆者はこれまで、1,000cc級の大型バイクから50ccのミッション原付バイクまで、10台以上を乗り継いできました。そのなかで、原付二種クラスのバイクも2度所有したことがあります。
筆者の経験をもとにすると、1日300km程度なら原付二種でも楽しく走れます。むしろ大型バイクより、気分よくオドメーターの数字を増やしていけるのではないでしょうか。
大型バイクで下道を走ると、正直なところストレスを感じる時間が長いです。アクセルを開けられない、クラッチも重め、止まるとエンジンの排熱にさらされる…。当然車体も大きく重いため、体力を奪われやすいです。
その点、車体が小さく軽い原付二種であれば、体力的な負担もかかりません。「アクセルを開けられない」というストレスとは無縁で、基本的には肩の力を抜いて気楽に走れます。

原付二種ツーリングにはこんな魅力も

ここからは、原付二種ツーリングならではの魅力をご紹介します。

魅力1. 基本の交通ルールは中型以上と同じ

原付二種の基本的な交通ルールは、普通二輪以上のバイクを乗るときと同じです。原付一種とは違い、二人乗りなどが制限されることはありません。

比較項目原付二種原付一種
二人乗り○(※免許取得から1年以上)×
二段階右折不要必要(※片側三車線以上)
速度制限普通二輪以上と同じ時速30kmが上限

高速道路や自動車専用道路を除くと、原付一種のような特有の交通ルールがないため、気楽にツーリングを楽しめます。

魅力2. 中型・大型に比べて燃費と税金が安い

中型以上のバイクと比べて維持費を抑えやすい点も、原付二種の大きな魅力です。

まずは燃費。一般的な原付二種バイクの燃費は1リットルあたり30~40km、ストップ&ゴーの少ない道なら50~60kmに届くことも珍しくありません。一方で、高性能な大型バイクでは10~15km/L、条件がよくても20km/Lが相場でしょう。

ちなみに筆者は、かつて所有していたKLX125(カワサキ)で51km/Lをマークしたことがあります。近年はガソリン価格が高騰しているので、原付二種の燃費は大きい長所になるのではないでしょうか。

次に、バイクの税金を比較してみましょう。

区分 排気量 税額(年間)
原付一種 50cc 2,000円
原付二種 50cc超~90cc 2,000円
90cc超~125cc 2,400円
軽二輪 125cc超~250cc 3,600円
小型二輪 250cc超~ 6,000円

90ccまでの原付二種は、原付一種と同じ税額になります。125ccクラスでも、小型二輪の半額以下しか税金が課されません。

普通二輪以上のバイクとほぼ同じ交通ルールであるにも関わらず、「原付二種」というだけで税金が安くなるのはうれしいポイントですね。

魅力3. ファミリーバイク特約の加入対象

ファミリーバイク特約とは、年間数千円のプラス料金で付帯できる自動車保険の特約です。

原付二種はファミリーバイク特約の加入対象なので、人によっては任意保険の費用を抑えられることも。自動車保険に準じた補償内容が適用されるので、人によってはコストパフォーマンスが高い特約になります。

125ccを超えるバイクでは、このファミリーバイク特約を利用することはできません。車種や補償内容にもよりますが、バイク保険に別途加入すると年間1万円以上はかかることがほとんどです。

すでに自動車保険に加入している方は、ファミリーバイク特約を使えないかチェックしてみましょう。

原付二種ツーリングの楽しみ方

原付二種ツーリングの楽しみ方は、ただ長距離を走るだけではありません。目的に合った計画を立てておくと、より快適なバイク旅を満喫できます。

ここでは、原付二種ツーリングをさらに楽しむポイントや、必要な準備についてご紹介します。

複数の目的地を作っておく

メインの目的地やタイムスケジュールはもちろん、道中に複数の目的地を作っておく方法も、原付二種ツーリングを楽しむための心構えです。複数の目的地があれば小刻みに休息を取れるため、下道を長時間走るストレスから解放されます。気分や疲労度に合わせて、ツーリングを切り上げやすいこともメリットです。

目的地については、コンビニでもガソリンスタンドでも構いません。事前にツーリングルートをチェックし、道中に立ち寄る場所を決めておきましょう。

<筆者が考える原付二種ならではの楽しみ方>

原付二種ツーリングの強みは、やはり車体がコンパクトということ。この強みを活かして、大型バイクには不向きな道を楽しむことも選択肢のひとつです。
たとえば、舗装林道。山間部には道幅が狭く、ガードレールも無く、木の葉がたくさん散らばっているような道もありますよね。このような道を大型バイクで走るのはリスクが高く、トラブルで身動きを取れなくなる可能性もあります。本来魅力であるはずの大きな車体は、タイトな道では足かせになりかねません。
その点、原付二種は車体がコンパクトなので、細い道でもスイスイ走れることが多いです。Uターンや切り返しをする場合も、車体が軽いので大した作業にはなりません。大型バイクだと骨の折れるシチュエーションでも、原付二種なら容易にクリアできることがあります。
原付二種の強みを活かすツーリングをしたい方は、舗装林道のようなルートも考えてみましょう。

快適に走れる下道ルートを探す

安全なバイク旅のためにも、原付二種ツーリングでは快適に走れる下道ルートを探すことも大切です。

たとえば、大型車両(トラックやダンプカーなど)がよく通る道路は避けることが無難でしょう。並走する大型車両は圧迫感が強く、こちらの存在に気づかず車線変更をしてくる可能性もあります。安全に配慮することは重要ですが、大型車両を気にしすぎるとストレスになるため、できれば危険の少ないルートを選びましょう。

ただ、筆者の経験上では、原付二種なら比較的どのような道でも快適に走れます。大型バイクで気になりがちな細い道や、交通量・信号が多い街中も、原付二種ではさほど気になりません。

自由にルート構築しやすい魅力を楽しみながら、原付二種ツーリングの計画を立ててみてください。

季節やルートに合った装備を整える

ツーリングの前準備として、ライダーの装備についても触れておきます。人によって細かい違いはありますが、以下ではオールシーズン必要になる持ち物・装備をまとめました。

必要な持ち物・装備ポイント
ヘルメット顔や頭のサイズにぴったりなものを選ぶ。
ライディンググローブ自身の手に合うサイズで、車体操作がしやすいものを選ぶ。
ライディングシューズ自身の足に合うサイズで、車体操作がしやすいものを選ぶ。
レインウェアジャケットやパンツの上から着ることが多いので、ワンサイズ大きなものがベター。

ヘルメットは当然として、ジャケットやパンツもプロテクター付きのものが望ましいです。安全なツーリングのために、ラインディンググローブとシューズも用意しましょう。

上半身については、脊椎や肩、肘に加えて、胸用のプロテクターも用意したいところ。筆者はバイク事故で気胸になった経験があるので、特に胸用プロテクターは強く推奨しておきます。パンツについても普段着ではなく、膝部分などにプロテクターを入れたものがおすすめです。

グローブとシューズについては、見た目の好みよりも「フィット感」を優先しましょう。バイクに直接触れる部位なので、まずはレバーやペダルとの操作感を確認してください。

<夏場は通気性が良いものを>

気温が35℃を超える夏場には、熱を逃すウエアを着ることがマストです。最近ではフルメッシュタイプのジャケットや、メッシュ部分を広く取ったパンツが増えています。
「半袖半パンのほうが涼しい」と安易に考える人もいますが、長袖でもバイク用に設計されたメッシュウエアは風通しが良くて涼しいです。安全面から見ても、半袖半パンでバイクに乗ることはおすすめできません。
服装を甘く見ていると、転倒時や事故のリスクが上がるので注意してください。

<冬場は保温&外気シャットアウトが重要>

冬はそもそも気温が低いことに加え、バイクに乗っていると走行風が体に当たり続けます。そのため、普段着以上に寒さ対策を万全にしましょう。
保温性に優れるウエアはもちろん必須ですが、筆者個人としては「外気を完全に遮断すること」も重要だと考えています。いくら保温性の高いジャケットを着ても、首元や袖口、裾などに隙間があると、そこから風が入ってしまうためです。
このことに気づいてから、筆者はヘルメットとジャケットの隙間(首部分)を覆い隠すためにネックウォーマーを着用し、袖部分が長いグローブを選ぶようになりました。下半身については、起毛タイツの上からハイソックスを履くようにしています。肌が外気に触れないようにするだけで、体感的な寒さはかなり抑えられるようになりました。

マスツーリングできる仲間を探す

原付二種はソロツーリングでも自由気ままに楽しめますが、「バイク好き同士で走ってみたい!」と感じる人も多いでしょう。マスツーリングに興味がある場合は、気の合うバイク仲間を探してみてください。

現在では、SNSを通じてバイク仲間を増やすことも可能です。インスタグラムやX(旧Twitter)、スレッズなどを開くと、「一緒にツーリングしませんか?」のような投稿が多く見られます。ジモティのようなサイトでも、「ツーリング仲間募集」といった投稿をよく見かけるようになりました。

また、バイクショップなどが主催するツーリングイベントも、仲間探しのきっかけになります。最初は同じ店のユーザー同士という関係性で、イベントを共に過ごすうちに仲良くなり、ゆくゆくは個人同士でツーリングをするというパターンです。

ちなみに筆者はSNS経由での募集はしたことがなく、バイクショップや職場経由で仲間を増やしてきました。

原付二種ツーリングのおすすめスポット

ここでは125ccの原付二種を想定して、ツーリングのおすすめスポットをまとめました。東京・大阪・福岡の周辺にお住まいの方は、計画を立てる際の参考にしてください。

【関東】日本橋起点(東京都)のおすすめスポット

初心者向け:三浦半島

<いち押しポイント>
・東京都内から往復200km以内
・自然を感じながらのんびりと走れる
・オーシャンビューを楽しめる
・観音埼灯台や立石公園など、見どころのある休憩スポットが点在している

中級者向け:伊豆半島

<いち押しポイント>
・日本屈指のツーリングスポットで、日本人ライダーの聖地
・超メジャーなエリアのため情報が多く、事前準備(下調べ)がしやすい
・伊豆半島内を巡る場合は、現地での宿泊(最低でも1泊)がおすすめ

上級者向け:奥日光エリア

<いち押しポイント>
・いろは坂など、走るだけで楽しめる道がある
・日光東照宮、中禅寺湖などの著名な観光スポットが多い
・避暑地のため、夏旅にもおすすめ

【関西】大阪市起点(大阪府)のおすすめスポット

初心者向け:六甲山(県道16号)

<いち押しポイント>
・大阪市内から片道50km程度
・バイクの走りを楽しめる
・山の上からの景色を楽しめる
・休憩できるスポットも点在

中級者向け:高野龍神スカイライン

<いち押しポイント>
・関西屈指のツーリングスポット
・道路のコンディションが良い
・バイクの走りを楽しめる
・標高が高いため、夏場でも涼しい

上級者向け:伊勢志摩エリア

<いち押しポイント>
・伊勢湾のオーシャンビューを楽しめる
・伊勢志摩スカイラインや伊勢神宮などの観光名所がある
・大阪市内からは片道約150kmなので、長く走りたい人におすすめ

【福岡】博多駅起点(福岡県)のおすすめスポット

初心者向け:志賀島

<いち押しポイント>
・福岡市外から1時間以内でたどり着ける
・道路の混雑や渋滞が少なく、のんびりと走れる
・オーシャンビューを楽しめる

中級者向け:生月サンセットウェイ

<いち押しポイント>
・海に沈む夕日を見られるなど、とにかく景色が最高
・生月島北端にある大バエ灯台の雰囲気も良い
・福岡市内から片道150km程度なので、長く走りたい人におすすめ

上級者向け:阿蘇山

<いち押しポイント>
・九州屈指のツーリングスポット
・絶景の中をバイクで走れる
・道幅が広く、走りやすい

原付二種ツーリングのよくある質問

Q1. 90ccクラスと125ccクラスに違いはある?

交通ルールに則って公道を走る場合、90ccと125ccのバイクにそれほど大きな違いはありません。特に2ストロークエンジンの90ccクラスは、125ccクラスよりハイパワーな場合も。ちなみに2ストロークエンジンの125ccクラスは、中型バイク(4ストロークの250ccクラス)と同等の速さを見せることもあります。

Q2. 大型バイクとのマスツーリングは大丈夫?

大型バイクに乗る側が「原付二種もいる」ということを意識し、ツーリングスタイルを合わせてくれる場合は問題ありません。一方で、高速道路や自動車専用道路を使うマスツーリングや、スピードなどの連携を取りにくいルートでは、原付二種の参加が難しくなる可能性もあります。

ただ、筆者個人としては仲間内に原付二種ライダーがいたとしても、まったく気になりません。「原付二種がいること」を前提にプランを立てますし、仮に走行ペースが合わなかったとしても、こまめに休憩を入れて再合流するような方法もあるためです。

Q3. キャンプ道具などは積載できる?

原付二種に限らず、近年のバイクは荷物を載せづらいデザインが増えてきました。一方で、アフターパーツメーカーからは多種多様なツーリング用品が登場してきています。知恵と工夫を凝らせば、原付二種でもキャンプ道具一式を積むことは可能です。

積載量によっては、バッグを固定する台座などを自作する必要があるかもしれません。積載用にカスタマイズをする場合は、「高さ2mまで」「重量60kgまで」の法規があるので注意してください。

Q3. Q4. 雨のツーリングでも楽しめる?

大型バイクに比べると、原付二種のほうが気楽に雨のツーリングを楽しめます。もし転倒しても簡単に車体を起こせるため、大型バイクほど「転ばないかな…」と不安になる必要はありません。

ただし、実際に雨のツーリングを楽しめるかは乗り手によりますし、装備にこだわることが必要です。特にレインウェア(合羽)や防水グローブ、防水シューズはきちんと着用しましょう。

服や靴のなかが濡れると、体温を奪われることに加えて不快感が生じます。運転の集中力も削がれてしまうので、雨の日のライディングは「丁寧な準備」を心がけてください。

原付二種ツーリングならではの魅力を感じよう

原付二種でのツーリングには、中型以上のバイクにはない魅力があります。たとえば、「こんなに小さいバイクで、こんなに遠くまで来れた」という達成感は、原付クラスならではのもの。

高速道路に乗れないなどのデメリットはありますが、筆者個人はメリットのほうが多いと考えています。準備や工夫次第で楽しみ方の幅も広がるため、原付二種ユーザーは積極的にツーリングの計画を立ててみてください。

私も久しぶりに原付二種が欲しくなってきたので、今週末にでもバイク屋さんに行こうと思いました。

「原付二種ユーザーを探したい」「イベント情報を知りたい!」と感じている方には、バイク好きが集まるコミュニティサイトがおすすめです。「お天気山ジャンクション」では、日本全国のライダーが発信する情報をまとめてチェックできます。

ライターProfile

Rotti.

モーターサイクルをこよなく愛するライター。
「Yahoo!ニュース」でのバイク系記事執筆をはじめ、YouTube動画など、モーター関連コンテンツの制作に日々邁進している。
ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新モデル/絶版車問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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